モニタリング環境完成。それと、S/PDIFデビューなるか




今日のレコーディングで、だいぶFireface UCXの使い方がわかった。

UCX購入時に付属しているTotal Mixというソフトは、UCXの電源を入れると自動的に起動する。これが、インターフェイスとソフト(Logic)の入出力の組み合わせを管理する。

さて、今日のセッティングは、ベリンガーのミキサーをヘッドフォンのキューボックス代わりとして使うため、ベリンガーのステレオ入力1にヴォーカルのみを、ステレオ入力2にオケのみを流し、Auxのステレオ入力にリヴァーブ音のみを入力し、これをアーティストがちょうどいい感じにミックスしながら歌ったヴォーカル音(ドライ)をエンジニア(わたし)が録るっていう形。これは、兼ねてから目指したかった理想の形。(ちなみにリヴァーブ音は録音終了後に別途録音)

詳しくは省くけど、最終的には望みどおり、ヴォーカルにかけたリヴァーブのみを個別にモニタリングすることができた。ベリンガーでは、ヴォーカルとオケを別々のステレオチャンネルに送って、それぞれの音量調節をすることもできた。

…アーティストの皆さんが帰った後に。

私が知らなかったのが、物理的にインターフェイスとミキサーを接続する一方で、Total Mixの中でも、DAWソフトからの信号の音量をUCX本体の各出力へに対して設定する必要があったこと。つまり、

◎ヴォーカル・トラック(ドライ)をベリンガーの3&4だけに流したい場合

1)Logicのヴォーカル・トラックの出力を3&4に設定
2)UCXの出力端子3&4をベリンガーの入力3&4に接続
3)Total Mixの中で、Software Playbackに表示されている3&4に対して、UCX出力3&4以外の出力のフェーダーをー∞にする

このほか、バックトラックを1&2に設定したい場合は、ケーブルで機器同士を接続後、Total MixのSoftware Playbackで、1&2を出力させたいチャンネル以外のフェーダーを目一杯下げる。

通常は、ヘッドフォン(7&8)にも信号を送るので、1&2と7&8だけフェーダーを0dBの所に設定。先程の3&4は、3&4と7&8のフェーダーを0dBの所に設定。

これまではSoftware Playbackの部分で、総てのUCX本体の出力に総ての信号が送られていたので、「オケはこのチャンネルだけから出してよ!」とLogic側でいくら設定してみても、ベリンガーの総てのステレオ・チャンネルから、総ての音が聴こえていたのでした。それを今日、ようやく把握した。Total Mixの出力先を選ぶ場所がドロップダウン方式だから、気づきにくかったってことにしておこう。↓




さてところで、UCXはADATやSPDIFなどデジタル系の入出力端子も搭載されているので、これを上手いこと使えないかと思案。モニタリング環境を整えようとしたおかげで、既にアナログの8チャンネルがいっぱいいっぱいになってしまったから。

そこで手持ちの機器の背面をよく確認すると、UCXとLexiconのエフェクトは両方共SPDIF部分にRCAの形の同軸ケーブルが接続できる端子を持っていることを発見。なるほど。これか。

今後は、エフェクトはデジタル端子に任せれば、アナログのステレオチャンネルが1つ空く。ピアノも同時に録る時などの、他の事に使えそうだ。

なんか意外と手一杯だねえ、8チャンネルのアナログ入出力って…

よくこれまでアナログ入出力2ch(とMIDI)しかないアレでやってたよなあ、と思う…。まあ、ベリンガー君がそこらへんをカバーしてくれてたから、いいんだけどね。上の設定をしたおかげで、エンジニア(私)がヘッドフォン挿す場所がなくなったもんね。まあ、ベリンガーの余ってる出力を使えばいいんだけど。なかなか使えるなあ、このミキサー。これからもお世話になりそうだ。

オケやバックコーラス、そしてメイン出力など、ここに書いてない信号の流れもあるので、この日記だけ読んでも現在のシグナルフローの全体像は見えてこないかもしれないけど、少なくとも私の頭の中は少しスッキリしてきました。

わーい。

あ、同軸ケーブル買ってからか。(笑)

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